○道志村建設工事請負契約に係る指名停止等措置要領

平成19年3月8日

訓令第1号

この要領は、村が発注する建設工事及び建設工事に係る調査、測量及び設計(以下「村工事」という。)の適正かつ円滑な施工を確保するため、村が行う指名停止等の措置について必要な事項を定めるものとする。

(指名停止)

第1 村長は、道志村建設工事入札参加有資格者名簿に登載された業者(以下「業者」という。)が、別表第1及び別表第2の各号(以下「別表各号」という。)に掲げる措置要件の1に該当すると認められるときは、必要に応じて指名業者選定委員会の意見を聴き、情状に応じて別表各号に定めるところにより期間を定め、当該業者について指名停止を行うものとする。

2 村長は、別表第2の措置要件第4号から第7号までの暴力団関係者等を理由として指名停止を行うときは、あらかじめ警察の意見を聴くものとする。

3 当該指名停止に係る業者を現に指名しているときは、指名を取り消すものとする。

(下請負業者及び共同企業体に関する指名停止)

第2 村長は、第1第1項の規定により指名停止を行う場合において、当該指名停止について責を負うべき下請負業者があることが明らかになったときは、当該下請負業者について、元請負業者の指名停止の期間の範囲内で情状に応じて期間を定め、指名停止を併せて行うものとする。

2 村長は、第1第1項の規定により共同企業体について指名停止を行うときは、当該共同企業体の構成員である業者について、当該共同企業体の指名停止の期間の範囲内で情状に応じて期間を定め、指名停止を併せて行うものとする。

(指名停止の期間の特例)

第3 業者が1の事案により別表各号の措置要件の2以上に該当したときは、当該措置要件ごとに規定する期間の短期及び長期の最も長いものをもってそれぞれ指名停止の期間の短期及び長期とする。

2 村長は、指名停止の期間中の業者について、情状酌量すべき特別の事由又は極めて悪質な事由が明らかとなったときは、別表各号の期間の範囲内で指名停止の期間を変更することができる。

3 村長は指名停止の期間中の業者が、当該事案について責を負わないことが明らかになったと認めたときは、当該業者について指名停止を解除するものとする。

(工事事故等の報告及び指名停止の通知)

第4 村工事を所管する各課の長は、この要領に該当すると思われる工事事故等が発生したときは、速やかに別紙様式第1号により村長にその旨通知するものとする。

2 村長は、第1第1項若しくは第2各項の規定により指名停止を行い、第3第2項の規定により指名停止の期間を変更し、又は同第3項の規定により指名停止を解除したときは、当該業者に対しては別紙様式第2号第3号第4号により遅滞なく通知するものとする。ただし、当該業者については、村長が通知する必要がないと認める相当な理由があるときは、通知を省略することができる。

3 村長は、前項の規定により指名停止の通知をする場合において、当該指名停止の理由が村の発注した工事に関するものであるときは、必要に応じ改善措置の報告を徴するものとする。

(随意契約の制限)

第5 指名停止の期間中の業者を随意契約の相手方としてはならない。ただし、やむを得ない事由があり、あらかじめ村長が認めたときはこの限りでない。

(下請負等の禁止)

第6 各課の長は、指名停止の期間中の業者が村の契約に係る工事の全部若しくは一部を下請し、若しくは受託し、又は当該工事の完成保証人となることを承認してはならない。

(指名停止に至らない事由に関する措置)

第7 村長は、指名停止を行わない場合において、必要があると認めるときは、当該業者に対し、書面又は口頭で警告又は注意の喚起を行うことができる。

(贈賄、暴力団関係者等、独占禁止法違反行為、談合及び不正行為等に基づく措置の適用範囲)

第8 贈賄、独占禁止法違反行為、談合及び不正・不誠実な行為を理由として指名停止を行う場合の適用範囲は、関東1都7県内とする。ただし、特に重大かつ悪質なもので村長が必要と認めるものについては、全国適用もできるものとする。

2 別表第2の措置要件第4号から第7号までの暴力団関係者等を理由として指名停止を行う場合の適用範囲は全国とする。

この要領は、平成19年3月15日から施行する。

別表第1(第1関係)

山梨県内において生じた事故等に基づく措置基準

措置要件

期間

(虚偽記載)

 

1 村工事の請負契約に係る一般競争及び指名競争において、競争参加資格確認申請書、競争参加資格確認資料その他の入札前の調査資料に虚偽の記載をし、工事の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。

当該認定をした日から1箇月以上6箇月以内

(過失による粗雑工事)

 

2 村工事の施工に当たり、過失により工事を粗雑にしたと認められるとき(瑕疵が軽微であると認められるときを除く。)

当該認定をした日から1箇月以上6箇月以内

3 村工事以外の工事(以下この表において「一般工事」という。)の施工に当たり、過失により工事等を粗雑にした場合において瑕疵が重大であると認められるとき。

当該認定をした日から1箇月以上3箇月以内

(契約違反)

 

4 第1号に掲げる場合のほか、村工事の施工に当たり、契約に違反し、工事の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。

当該認定をした日から2週間以上4箇月以内

(安全管理措置の不適切により生じた公衆損害事故)

 

5 村工事の施工に当たり、安全管理の措置が不適切であったため、公衆に死亡若しくは負傷者を生じさせ、又は損害(軽微なものを除く。)を与えたと認められるとき。

当該認定をした日から1箇月以上6箇月以内

6 一般工事の施工に当たり、安全管理の措置が不適切であったため、公衆に死亡若しくは負傷者を生じさせ、又は損害を与えた場合において、当該事故が重大であると認められるとき。

当該認定をした日から1箇月以上3箇月以内

(安全管理措置の不適切により生じた工事関係者事故)

 

7 村工事の施工に当たり、安全管理の措置が不適切であったため、工事関係者に死亡者又は負傷者を生じさせたと認められるとき。

当該認定をした日から2週間以上4箇月以内

8 一般工事の施工に当たり、安全管理の措置が不適切であったため、工事関係者に死亡者又は負傷者を生じさせた場合において、当該事故が重大であると認められるとき。

当該認定をした日から2週間以上2箇月以内

別表第2(第1及び第8関係)

贈賄、暴力団関係者等、独占禁止法違反行為、談合及び不正行為等に基づく措置基準

措置要件

期間

(贈賄)

 

1 次のア、イ又はウに掲げる者が村職員に対して行った贈賄の容疑により逮捕され、又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき。

逮捕又は公訴を知った日から

ア 業者個人又は業者である法人の代表権を有する役員(代表権を有すると認めるべき肩書を付した役員を含む。以下「代表役員等」と総称する。)

4箇月以上12箇月以内

イ 業者の役員又はその支店若しくは営業所(常時工事の請負契約を締結する事務所をいう。)を代表する者でアに掲げる者以外の者(以下「一般役員等」という。)

3箇月以上9箇月以内

ウ 業者の使用人でイに掲げる者以外の者(以下「使用人」という。)

2箇月以上6箇月以内

2 次のア、イ又はウに掲げる者が県内の他の公共機関の職員に対して行った贈賄の容疑により逮捕され、又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき。

逮捕又は公訴を知った日から

ア 代表役員等

3箇月以上9箇月以内

イ 一般役員等

2箇月以上6箇月以内

ウ 使用人

1箇月以上3箇月以内

3 次のア又はイに掲げる者が県外の公共機関の職員に対して行った贈賄の容疑により逮捕され、又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき。

逮捕又は公訴を知った日から

ア 代表役員等

2箇月以上6箇月以内

イ 一般役員等

1箇月以上3箇月以内

(暴力団関係者等)

 

4 代表役員等、一般役員等又は業者の経営に事実上参加している者が集団的に、又は常習的に暴力的不法行為を行うおそれのある組織の関係者(以下「暴力団関係者」という。)であると認められるとき。

当該認定をした日から6箇月を経過し、かつ、改善されたと認められるまでの期間

5 公共工事に関して、暴力団関係者が関与する個人又は法人であることを知りながら、当該個人又は法人を下請等に使用したと認められるとき。

当該認定をした日から2箇月以上6箇月以内

6 業務に関し暴力団関係者を使用したと認められるとき。

当該認定をした日から2箇月以上6箇月以内

7 いかなる名義をもってするを問わず、暴力団関係者に対して、金銭、物品その他の財産上利益を不当に与えたと認められるとき。

ただし、暴力団関係者の犯罪行為等によって強要されたもので、かつ、警察等の機関に積極的に届け出た場合を除く。

当該認定をした日から2箇月以上6箇月以内

(独占禁止法違反行為)

 

8 業務に関し私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(昭和22年法律第54号。以下「独占禁止法」という。)第3条又は第8条第1項第1号に違反し、工事の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。(次号に掲げる場合を除く。)

当該認定をした日から2箇月以上9箇月以内

9 請負契約を締結した工事に関し、独占禁止法第3条又は第8条第1項第1号に違反し、工事の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。

当該認定をした日から3箇月以上9箇月以内

(談合)

 

10 業者個人、業者の役員又はその使用人が談合の容疑により逮捕され、又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき。

逮捕又は公訴を知った日から2箇月以上12箇月以内

11 請負契約を締結した工事に関し、業者個人、業者の役員又はその使用人が談合の容疑により逮捕され、又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき。

逮捕又は公訴を知った日から3箇月以上12箇月以内

(不正又は不誠実な行為)

 

12 別表第1及び前各号に掲げる場合のほか、業務に関し不正又は不誠実な行為をし、村工事の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。

当該認定をした日から1箇月以上9箇月以内

13 別表第1及び前各号に掲げる場合のほか、代表役員等が禁固以上の刑に当たる犯罪の容疑により公訴を提起され、又は禁固以上の刑若しくは刑法(明治40年法律第45号)の規定による罰金刑を宣告され、工事の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。

当該認定をした日から1箇月以上9箇月以内

道志村建設工事請負契約に係る指名停止措置要領運用細目

(暴力団関係者等の指名停止措置要件について)

措置要件

道志村建設工事請負契約に係る指名停止措置要領運用細目

別表第2

第4号

◎ 「経営に事実上参加している」とは、次のような場合をいう。

ア 株主として事実上経営を支配していると認められるとき。

イ 顧問、相談役等の肩書を持ち、経営に関与していると認められるとき。

ウ 家族又は第三者の名義になっているが、名義人と同一生計になっていると認められるとき。

◎ 「暴力団関係者」とは、暴力団の構成員又は特定の暴力団との繋がりが明らかな準構成員をいう。

別表第2

第5号

◎ 「暴力団関係者が関与する個人又は法人」とは、次のような場合をいう。

ア 個人又は法人の代表権を有する役員(代表権を有すると認めるべき肩書を付した役員を含む。)が暴力団関係者であると認められるとき。

イ 役員又はその支店若しくは営業所(常時請負契約を締結する事務所をいう。)を代表する者でアに掲げる以外の者が暴力団関係者と認められるとき。

ウ 当該法人を暴力団関係者が、株主として事実上経営を支配していると認められるとき。

エ 暴力団関係者が、当該個人又は法人の顧問、相談役等の肩書を持ち、経営に関与していると認められるとき。

オ 当該個人又は法人は第三者の名義になっているが、暴力団関係者が名義人と同一生計になっていると認められるとき。

別表第2

第6号

◎ 「業務に関し暴力団関係者を使用した」とは、次のような場合をいう。

ア 暴力団関係者を使用して、入札において自社が有利となるように他社を妨害したとき。

イ 暴力団関係者を使用して、下請に使用するよう他社に強要したとき。

ウ 暴力団関係者を使用して、工事代金の債務を履行せず、又は不当な値引きを強要したとき。

エ 正当な債権であっても、暴力団関係者を使用して、債権の履行を強要したとき。

オ その他業務に関し、不法、不当に暴力団を使用したとき。

別表第2

第7号

◎ 「金銭、物品その他の財産上の利益を不当に与えた」とは、次のような場合をいう。

ア 商取引、冠婚葬祭等社会的儀礼行為において社会通念上適切な価格を著しく越えているとき。

イ 自社工事の施工に関し、騒音等迷惑料、地域対策費等いかなる名目であれ、正当な理由のない金品を供与したとき。

ウ その他正当な理由のない財産上の利益を与えたとき。

エ 暴力団関係者が実質的に経営を支配している会社、実質的に運営を支配している団体等に対して、事情を知って、金銭、物品その他財産上の利益を不当に与えた場合についても、同様の処分の対象とする。

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道志村建設工事請負契約に係る指名停止等措置要領

平成19年3月8日 訓令第1号

(平成19年3月15日施行)